東京カンテイは11月9日、2023年10月の主要大都市圏・都市部の中古一戸建て住宅の平均価格動向を発表しました。
調査対象は、敷地面積100~300平方メートル、最寄り駅までの移動時間が徒歩30分以内またはバスで20分以内の物件です。
さらに、所有権の不動産のみが対象とされ、借地権は入っていません。
すべてのパーセンテージは、前月からの変化を反映しています。
主なポイント
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、東京都の16.4%上昇を筆頭に5.2%上昇しました。
神奈川県は3.2%減と5年連続の減少となりましたが、千葉県は1.9%増加しました。
兵庫県は4.9%下落、京都府は0.5%下落したのとは対照的に、大阪府は3.8%上昇しました。
中部地方は2.4%上昇しましたが、愛知県は1.3%下落に転じ、 宮城県は10.3%上昇しました。
福岡県 は 3.1% 上昇し、2023 年 10 月の住宅価格全体のプラス傾向に貢献しました。
首都圏では平均価格が反転上昇して平均3,990万円となり、 前月比では5.2%増加しました。
首都圏は、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県で構成されています。
都道府県別にみると、
都道府県 | 中古戸建平均売買価格 | 前月比 |
東京 | 6620万円 | 16.4%上昇 |
千葉 | 2740万円 | 1.9%上昇 |
埼玉 | 2822万円 | 1.9%下落 |
神奈川 | 4015万円 | 3.2%下落 |
東京は平均価格6,622万円(16.4%上昇)と大きく逆転しました。
一方、神奈川県は平均価格4,015万円(3.2%下落)で5ヵ月連続の下落となりました。
千葉県は2,740万円(1.9%上昇)と反転上昇したものの、埼玉県は2,822万円(1.9%下落)と再び下落しました。
全体として、東京の価格上昇により首都圏全体が上昇傾向にありました。
近畿圏では平均価格が反転して 0.9%下落し、平均2,848万円となりました。
都道府県別では、大阪府が3,268万円(3.8%上昇)と逆転したのに対し、兵庫県は2,748万円(4.9%下落)と下落しました。
京都府は3,475万円(0.5%下落)と4か月ぶりの上昇傾向に転じました。
中部圏の戸建中古平均価格は2,567万円(2.4%上昇)と3ヵ月連続の上昇となりました。
一方、愛知県は3,031万円(1.3%下落)と下落に転じました。
宮城県は平均価格2,728万円(10.3%上昇)と大きく逆転しました。
福岡県も2,502万円(3.1%上昇)と2ヵ月連続の上昇となりました。
参考:
東京カンテイ 2023年10月 戸建中古平均価格推移レポート