2024年11月20日、日経新聞は、米国の投資大手会社ブラックストーンが東京・千代田区の「東京ガーデンテラス紀尾井町」を取得するための独占交渉権を確保したと報じました。この複合施設は、西武ホールディングスが旧赤坂プリンスホテル跡地に開発したもので、関係者の話によると、取引額は4,000億円を超える見通しです

写真提供:西武ホールディングス公式サイト
東京ガーデンテラス紀尾井町は、東京都内でも有数の大規模再開発案件の一つであり、2016年7月に開業しました。オフィス、高級レジデンス、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」などが含まれ、同ホテルはプリンスホテルブランドの最高級ラインとして施設の上層階に位置しています。
西武ホールディングスは、今年初めに発表した長期成長戦略において、不動産事業を中核の成長ドライバーと位置づけています。これまでの賃貸収益モデルから、資産の価値を向上させ売却し、その収益を新規開発へ再投資する「回転型ビジネス」への移行を進めています。
同社は、年内に東京ガーデンテラス紀尾井町の売却を完了することを目指しており、これは資産の流動化を推進する戦略の一環とされています。
なお、西武ホールディングスの株式の一部は、シンガポールの投資会社「3Dインベストメント・パートナーズ」が保有しており、その持ち分は5%を超えています。同ファンドは、必要に応じて経営陣への提言や戦略的助言を行う意向を示しています。
出典:
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