長谷工コーポレーションとパナソニック コンストラクションエンジニアリングは10月23日、千葉県市川市の集合住宅リノベーション「サステナブランシェ本行徳」において、水素燃料電池システムの実証設置を開始したと発表しました。
出典:パナソニック
このプロジェクトは、水素燃料電池により家庭用の電力を生成することを目的としています。 実験は10月に始まりました。
本物件は、東京メトロ東西線「妙典」駅から徒歩6分に位置します。 敷地面積は約1,651平方メートル、延床面積は約3,071平方メートルで、建物は鉄筋コンクリート造5階建です。
これは、1990年に竣工した既存の公団住宅を全面改修し、建物運用時のCO2排出量実質ゼロを目指す、国内でも先駆的なプロジェクトです。
リノベーション工事は2023年9月に完了しました。
H2 Kibou 水素燃料システム (パナソニック提供)
パナソニック コンストラクションエンジニアリングは、水素燃料電池システム「H2 KIBOU」を導入しました。 気象条件に左右されず、5kWの安定した発電が可能なシステムです。
さらに、他の燃料電池ユニットとの接続も可能で、10台接続で最大50kWまで出力可能です。
発電した電気は各住戸に供給され、システム起動時間も約1分と高速なため、ピークロード対策にも適しています。
将来的には、本プロジェクトで得られた知見を活用し、住宅における水素エネルギーの利用拡大を目指します。