Strategasのクリス・ヴェローネ氏「円は再び安全資産としての地位を取り戻しつつある」と語る

2025年4月11日、Strategasのパートナーであるクリス・ヴェローネ氏が、CNBCの「Fast Money」に出演し、最近の円高ドル安の動きと今後の展望について語りました。 

【主なポイント】

• 日本円は、対米ドルで昨年9月以来の高値を記録しました。

  
  

• これは、円が再び「グローバルな安全資産」として投資家の信頼を集めていることを示しています

  
  

• 通常は密接に連動する「米10年債利回り」と「ドル/円レート」の関係が崩れています

  
  

• 利回りが依然として高い中で円が上昇しており、市場の再編成が起きている可能性があります

  
  

• アナリストのヴェローネ氏は、やがて利回りも円の動きに歩調を合わせて下がると見ています

  
  

• 2024年7月10日には、ドル/円レートとテック株のS&P500に対するアウトパフォーマンスが共にピークに達しました

  
  

• これは、円キャリートレードの縮小が、テック株の市場主導性を弱めている可能性を示唆しています

  
  

• ヴェローネ氏は、現在144円近辺のドル/円が130円まで下落する可能性があると予想しています

  
  

• 今後1年間で、円はさらに上昇すると見込まれています

  
  

• 10年にわたって続いてきた円キャリートレードは、現在「第2波」とも言える本格的な巻き戻しに入っています

  
  

• 2024年の一時的な円高は、始まりに過ぎなかったとアナリストたちは見ています

  
  

• 世界的な混乱の中で、日本銀行が円高を容認せざるを得なくなる可能性もあります

【クリス・ヴェローネ氏について】

クリス・ヴェローネ氏は、Strategas社のパートナーであり、同社のテクニカル＆マクロリサーチチームの責任者を務めています。CNBCやブルームバーグなどに頻繁に出演し、株式、為替、金利、商品市場を横断するデータ主導の分析で知られています。 彼はウォール街でも高く評価されるマクロアナリストの一人であり、Strategas社の資産配分委員会にも所属しています。