大都市圏への不動産投資の原則の 1 つは、新しい公共交通インフラの整備は需要増加の前兆となる傾向があり、価格の上昇サインとなる場合が多いということです。
主なポイント
JRの広範な国際化への取り組みとリニア新幹線統合の鍵となる高輪ゲートウェイ駅が開業しました。
進行中の実験には、ドローン物流、自律型モビリティ、ロボット配送サービスが含まれており、都市開発における将来的な技術の発展を垣間見ることができます。
2020年に高輪の再開発が始まって以来、周辺の地価は着実に上昇しています。
新型コロナウイルス感染症の影響で減速したものの、2023年の地価は勢いを取り戻しています。
2020 年 3 月にオープンした高輪ゲートウェイ駅は、この地域における大規模な再開発プロジェクトの最初のパートでした。
「高輪ゲートウェイシティ」プロジェクトと名付けられたこのプロジェクト全体は、住宅地の再開発とあわせて行われる大規模な複合計画であり、都市の更なる発展を予感させるものとなっています。
©️JR東日本 / 翻訳:Patience Realty
これらの複合計画の中にはオフィス、ホテル、商業施設、コンベンションセンター、会議施設、子育て支援サービスなど、さまざまな施設が入居します。
下のグラフは、泉岳寺駅から約270メートルに位置する住宅の地価公示価格の推移を示したものです。
提供:建美家 翻訳:Patience Realty
2019年から2020年までの増加率は約6.6%、2022年から2023年までは約3.7%となっています。 新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に増加率は鈍化しましたが、これまでのところ2023年は勢いを取り戻しているようです。
©️JR東日本
JRグループは、リニア新幹線の停車駅となる品川駅周辺において、国際化に向けたまちづくりを積極的に推進しています。
高輪ゲートウェイシティプロジェクトは、この取り組みの中心的な取り組みの1つです。
この開発の特徴的な点は、プロジェクトの一環としてさまざまな実験が行われていることです。
JRが高輪ゲートウェイシティのコンセプトとして掲げているのが、100年先の未来を見据えた豊かな暮らしの実験場となるというものです。
高輪ゲートウェイシティに関する短いドキュメンタリーを見る
高輪ゲートウェイシティのウェブサイトには、これらの実験に関するプレスリリースが多数掲載されています。
例としては次のようなものがあります:
複合敷地内でのドローン物流サービスの導入に向けた長期運用実験。
乗客と歩行者の自動運転交通の共存を目指した実験。
ロボットによる配送サービスの実証実験。
小型電気自動車を使用した近隣地域でのローミング実験。
AIや関連技術の普及により、ロボットやドローンを活用した物流システムの実現が現実味を帯びてきていますが、まだ主流にはなっていません。
これらの実験は建設現場内で行うのではなく、建物完成後に各街区内で実施することを検討中です。
実験と評価が進むにつれて、高輪ゲートウェイシティでは、未来のテクノロジーとそれが日常生活とどのように融合するのかを垣間見ることができます。
出典:
建美家: 記事1 (Japanese only)
建美家: 記事2 (Japanese only)
高輪ゲートウェイシティ公式Webサイト (英語 & 日本語)