2024年1月19日の日経新聞では、国立社会保障・人口問題研究所が2023年12月の発表で、2040年の推計人口が関東8都県(首都圏+栃木県、茨城県、山梨県)すべてで2013年の推計値を上回ったと明らかにしたと報じました。
特に、2005年に開業したつくばエクスプレス(TX)沿線など、当時最大容量に達していたJR常磐線の逼迫を緩和するために大規模開発が行われた自治体での上方修正が見られます。
TXが完成したことで、秋葉原からつくばまでの所要時間は開業前に比べて半分に短縮されました。
日経新聞のデータ提供によりペイシャンスリアルティが翻訳作成
茨城県つくばみらい市は、2023年時点で首都圏の自治体の中で4番目に高い成長率を誇り、2013年比で51.4%の人口増加が見込まれています。
人気の理由は、TX沿線による都心へのアクセスの利便性に加え、隣接するつくば市に比べて地価が比較的安いため、住宅を求める若いファミリー層が集まっていることによるものです。
つくばみらい市は、人口増加推計を受けて、3階建て2棟、計57戸の子育て支援住宅の建設に着手しました。子育てに特化した住宅の建設は市内初となります。
同様に、TX沿線の埼玉県三郷市も2013年の推計9万8千人から2023年には約14万2千人となり、44.9%上方修正されました。
近隣の八潮市の42.2%増を考慮すると、つくばみらい市や千葉県流山市と同様、三郷市もTX沿線の整備が大きな影響を与えていると推察されます。
三郷市市政課によると、市の土地区画整理事業の一環として三郷インターチェンジ周辺の工業用地開発が進んでおり、住民の定着につながる可能性があります。
日経新聞のデータ提供によりペイシャンスリアルティが翻訳作成
2023年11月、埼玉県三郷市と千葉県流山市の間に有料道路「三郷流山橋」が開通しました。 これは、TX 線の開発による交通需要の増加に対応し、埼玉県東部と千葉県葛飾東部間の移動時間が短縮される可能性があると予想されます。
出典:
日経新聞 (全文を読むには有料課金が必要です)